読了日記(2021.09-10)
こんにちは。
今年もあと2か月。秋らしいことをほとんどせずに冬がやってきてしまいそうです。
美味しいモンブランが食べたい…!と思っているので、おすすめあれば教えてください。
今回は9月と10月の読書記録です。
今年は月毎にテーマを決めて読書をしてみよう、という目標の下で選書しています。
9-10月は食欲の秋にちなんで「食」。
9-10月で読んだ本は6冊。9月はあまり本を読む時間が取れなかったので、ほぼ10月に読んだ本たちです。
おしゃべりな人見知り
料理コラムニスト(というのを著者紹介で初めて知りました)の山本ゆりさんのエッセイ。軽快な文章で読み易く、一つ一つの話が短いのですぐに読み終えてしまいました。
好きなのは「ピカタの呪い」の話と「おひとりさまビュッフェ」の話。
あと最後の章はそれまでの雰囲気とがらりと変わっていますが、山本さんの人柄のよさがにじみ出でおり、何回も読み返したくなりました。
読みながら笑ってしまう部分が多かったので、家で読むことをおすすめします。笑
哲学な日々 考えさせない時代に抗して
こちらもエッセイ。
哲学者である野矢茂樹さんの、新聞で連載していたエッセイとその他の場所で掲載された小品が収録されています。著者の方には学生のころ「論理学トレーニング」で少しお世話になっていたのですが、哲学者としては初めましてでした。
哲学の話も出てくるので、さらっと読むのが難しい部分もありましたが、「哲学者」と呼ばれる立場のかたが普段どんなことを考えたり過ごしたりしているのか、垣間見えるのがエッセイの良いところだな~と読みながら感じました。
カモフラージュ
8月に彼女のエッセイを読み、その流れで読んだ本です。
「食」をテーマにした短編集なのですが、どの作品もどことなく暗い雰囲気。
一番印象に残ったのは「ジャム」という作品。強いストレスを感じると、口からもう一人の自分が吐き出されてしまうという世界の話で、ちょっと怖いのですがストレス社会と言われる昨今、まったく別の世界のお話に感じられませんでした。
どの作品もちょっと陰鬱としているので、好みは分かれそうですが、ついつい続きが気になって読み進めてしまう…そんな本でした。
図書館の魔女(第1~3巻)
まだ最後の4巻が読みかけなので、感想は控えますがむずかし面白い…!!
実は一度1巻の途中で挫折していて、ずっと1巻だけ手元にある状態でした。先日ちょっと長めの移動時間があったので、そのお供にと思い読み返していたらハマってしまい、あわてて2巻と3巻をAmazonで注文し、その次の週末に本屋で4巻を買うというスピードの速さ。自分でもびっくりしています。
アジアっぽい世界が舞台で、「図書館の魔女」の異名を持つ話せない少女マツリカと手話通訳として登用された少年キリヒトを中心に話は進んでいきます。
物語の分類的にはファンタジーに入るらしいのですが、魔法は出てこないどころか黒魔術は徹底的に否定されているし、政治や戦争の話も多く、そして言葉遣いがとても難しい…。ですが1巻の後半からマツリカとキリヒトの信頼関係が出来上がっていく様子や、2人だけの秘密を共有して冒険するところは読んでいてわくわくしました。
こちらにわたしの言いたかったことすべて詰まっているので、もし気になった方がこちらも読んでみてください…!(ちなみにこの本が気になった方は夜の写本師も好きだと思います。これも面白いのでぜひ。)
おわりに
以上、9-10月の読了記録でした。
「食」に関連した本は2冊。本当はもう少し読みたかった…。
11月の読書テーマは「ファンタジー」と「芸術」にしようと考えています。図書館の魔女も読み終えていないのと、美術館に行きたくてたまらないので。
10月はたくさん本を読めたので、この調子で読んでいきたいです。読書って筋トレとかと同じで、一回やめてしまうと感覚を取り戻すまで時間がかかる気がしており、やめたらまた読まなくなりそうなので…。
それでは今回はここまで。
ここまで読んでくださりありがとうございました。