読了日記(2020.12-2021.01)
こんにちは。
前回と同様、今回は2ヶ月分まとめての読了日記になります。
来月からはちゃんと1ヶ月毎にしたいものです。
さて、 12月から1月にかけて、合わせて38冊の本を読みました。
数だけ見るとかなり読んでいるように見えますが、実はほとんど漫画です。
(そのため先日の「2021年にやりたい21のこと」内で、漫画を抜いて50冊の本を読むことを目標としたのです…。)
2作品ほど全巻大人買いをしたのです。何を買ったのかはのちほど。
内訳は以下の通りです。
・小説 3冊
・漫画 33冊
・その他 2冊
圧倒的に漫画。改めて数をかぞえてみたら、その数にぎょっとしてしまいました。しかし後悔はしていません。
それでは、簡単な感想とともに紹介していきます。
小説
小説は全て同じシリーズもので、ゲド戦記のI〜Ⅲ巻です。
小学生のころにシリーズ全巻を一応読破したのですが、機会があれば読み返したいとずっと思っていました。けれどなかなかタイミングが掴めず。
昨今の状況を踏まえ、年末年始に実家に帰らないことを決めた瞬間に、「読むチャンスだ!」と思い立ち、実家から送ってもらいました。
出版後しばらくはシリーズⅢ巻で完結とされていたので、今回はとりあえずⅢ巻まで。
各リンクはわたしが所持しているソフトカバー版の紹介ページに繋いでいますが、どうやらもう新品では流通していないようです。文庫サイズとハードカバーはあるようですが…。あの函入のハードカバーも素敵なので、いつか手に入れたいです。
(余談)
本当はナルニア国物語も全巻送ってもらうつもりでしたが、どうやら見つからなかったようで。記憶はないのですが手放してしまったのでしょう。(読んだ当時は結末にとても納得がいかなかったのです。だからこそ読み返したかったのですが…残念です。)
ゲド戦記Ⅰ 影との戦い
シリーズ第一作。
以前読んだ時は、こちらが一番印象に残ったお話でした。
とある島の羊飼いだった少年が魔法の才能を見出されて魔法学院へ入学しますが、自分への過信からとある事件を引き起こしてしまいます。
初めて読んだときは、ゲドよりも年齢が下だったため、何にも考えずに当事者目線で読み進めていました。しかし、大人になった今読んでみると、「青いな〜。」と思ってしまったり、「10代の時って、こういうことあるよね」と何だか一歩引いた目線で読んでしまう自分もいて、何だか切ない気分になってしまいました。
特に印象に残ったフレーズがこちら。
力を持ち、知識が豊かにひろがっていけばいくほど、その人間のたどるべき道は狭くなり、やがて何ひとつ選べるものは無くなって、ただ、しなければならないことだけをするようになるものだ。
これは良いことではないかもしれませんが、現実社会でも言えることだと思いました。
難しいことですよね。学生の頃は、知識(学力)が増えれば選択肢(例えば合格できる学校)が増えますが、大人になるとそうでもない気がします。その道のスペシャリストにはその道しか選択肢が与えられない、なんてことよくあるでしょうし、違う道に進むのはなかなか周りが許さないし、とても勇気がいることでしょうから。
ゲド戦記Ⅱ こわれた腕環
シリーズ第二作。
実はあまり記憶には残っていない巻でした。(ⅠとⅢに挟まれていたからでしょうか…。)
しかし、今回読み直したらとても面白かったです。今回読んだ中では一番かもしれません。ⅠやⅢよりも読み手による解釈が変わりそうだなと個人的には思っています。
上の紹介文では、「ゲドが巫女の少女と出会う」と書かれていますが、ゲドは途中まで出てきません。どちらかというと、この巻の中心は巫女の少女の方です。なので「巫女の少女が暗黒の地下迷宮でゲドと出会う」の方がどちらかというと正しいような…。
物語中で、とても印象に残った部分があるのでご紹介します。
彼女が知り始めていたのは、自由の重さだった。自由は、それを担おうとする者にとって実に重い荷物である。勝手のわからない大きな荷物である。それは、決して気楽なものではない。自由は与えられるものではなくて、選択すべきものであり、しかもその選択はかならずしも容易なものではないのだ。
うまく言葉にすることができなくてとてももどかしいのですが、この部分がとても心に残って。自由って自由じゃない。矛盾しているとは思いますがそう思います。
脱線してしまいますが、この部分を読んだ時、とある文章を思い出しました。まだ積読リストに入っているままなので、読んだらまたこちらでご紹介したいと思っています。
ゲド戦記Ⅲ さいはての島へ
シリーズ第三作。
読み応えがあり、読み終わった後の達成感が心地よかったです。
この物語の中心となるのは、とある国の王子であるアレンと壮年になったゲド。世界のあちこちで魔法使いが魔法を使えなくなってしまったことがきっかけで、2人は原因を探す旅に出ます。
旅、ということでたくさんの地名が出てくるのですが、本中の地図と照らし合わせるのが難しくもあり、楽しかったです。空想の地図を作る方って本当すごいなあと感心してしまいます。
印象に残ったのはこちら。
知性があるならば、あるように行動しなければ。選択が許されているのなら、それなりの責任を持って行動しなければ。
選択肢があって、自分でその中の1つを選んだならば、その後のことは自分にも責任がある。100%ではないかもしれないけど、確かにそうだなと思いました。
もう1つご紹介させてください。
ことばを聞くには静寂がいる。星を見るには闇がいる。
これは内容というよりも表現なのですが、「ことば(音)」↔︎「静寂」、「星(光)」↔︎「闇」の対比がとても素敵だと感じました。翻訳もお見事ですが、原文がどう描かれているのかも気になります。
ゲド戦記って、魔法使いが出てくるただのファンタジー小説ではないとわたしは思っています。呪文はほとんど出て来ませんし、箒に跨って空を飛んだりもしません。この物語の魔法使いは世の中の均衡を重んじており、どちらかというと「堅い」考えです。なので華やかなファンタジーではありませんが、時折ハッとさせられるような一文があるのです。もし読んだことのあるかたがいらっしゃれば、好きな巻なども聞いてみたいです。
漫画
漫画は以下の2作品を大人買いしました。
呪術廻戦
アニメをきっかけにはまり、全巻買ってしまいました。久しぶりにバトルがある漫画を読んだので、人が死んだり怪我したりするのを見るのがかなり辛いです。(展開が辛すぎてアニメは途中から溜まってます…。心に余裕があるときに一気見したいのですが、なかなかタイミングが見つからず…。)
ちなみに推しは狗巻先輩です。しゃけ。
魔王城でおやすみ
こちらもアニメがきっかけではまりました。
年末年始のメンタルはこちらで保たれたと言っても過言ではありません。
人間界と敵対している魔族の魔王に人質として攫われた姫が、魔王城内でひたすら安眠を求めるコメディです。
誰も死なない(死んでも蘇ります)、悪者がいないとても平和なお話です。
前述の呪術廻戦でずたずたになった心を癒やしてくれました。
各種配信でもまだアニメは観られると思うので、ご興味あればぜひ。でびあくまがかわいいです。
その他
空間デザイナーが教える 盛りつけのセオリー
盛りつけのセンスのなさに悩まされた2020年。
今年こそは改善するぞ、と思いこの本を読みました。
絵が多く、とてもわかりやすかったです。すぐにできるそうなことも多く書かれていたので、目下実践中です。
盛りつけにこだわり始めるとお皿も欲しくなってくるのがここ最近の悩みです。キッチンツールってなぜこんなにも欲しいものが次から次へと出てくるのでしょう…。
カメラはじめます!
ミラーレス一眼を持っていて、ずっと自己流で撮ってきたのですが、一回基本に戻ろうということで本棚で眠っていたこちらを引っ張り出しました。
漫画形式で書かれているのでわかりやすいのですが、難点がひとつ。わたしは富士フイルムユーザーなのでボタン名などが違うことがしばしば…。これを読む→公式サイトでボタンの機能を検索する、手間があったのでちょっと面倒でした。
とはいえ、基本に戻ることができたので、早くカメラを持ってお出かけしたい欲が沸々と湧いてます。桜とか見に行けたら良いのですが…。
おわりに
以上、12月から1月にかけての読了記録でした。
2021年は毎月テーマを決めて読書をしよう、と決めたのですが、1月は「ファンタジー」でした。裏のテーマもあるのですが、まだ読み終えていないので2月に持ち越しです。
そして2月は「怪盗と探偵」をテーマに本を読もうと思っています。11月に読んだ怪人二十面相のシリーズも読みたいですし、海外の古典的な探偵ものも読みたいと思っています。(あくまで予定なので、次回全然ちがったら笑ってください。)
それでは今回はここまで。
まだまだ寒い日が続きますが、皆さまご自愛ください。