ドトールのオレンジジュース

 

素敵企画、「#FFFFFF」2回目の参加です。 

hikidashi-3.hatenablog.com

「思い出の食べもの」ではなく、「思い出の飲みもの」になってしまうのですが…。

わたしの「思い出の飲みもの」はドトールのオレンジジュースです。

 

おそらくあれは小学校低学年の頃。

朝早く家を出て、夜遅く帰ってくる父と顔を合わせるのは週末だけでした。

そんな父に連れられて、数回行った最寄駅にあったドトール。まだコーヒーの美味しさがわからない私がいつも頼むのはオレンジジュースでした。

きっと2人きりで話す時間を設けようとしていたのかもしれません。片道15分もない道のりを話しながら歩いて、ドトールで休憩して、また同じ道を歩いて帰る。たった1時間にも満たないこの出来事が約20年経っても忘れられません。

どんなことを話したのか、なにがきっかけだったのか。詳しいことは覚えていませんが、そこまでの道のりとオレンジジュースを飲んだことだけが鮮明に記憶に残っています。

 

そんな思い出がある最寄駅のドトールは、駅の再開発と共に姿を消しました。

今でもドトールの看板や、オレンジジュースを見かけるとそのときのことを思い出します。

 

こんな思い出から約15年間、親子の関係は悪化の一途を辿っていきました。私が社会人になり、漸く父の肩の荷が降りたのか、少しずつではありますが関係の修復が始まっています。

 

突然父からLINEで雨のスタンプだけ送られてきたので、記念に書き残しておこうかな、と思いブログにしました。(お互い不器用なんですよね、きっと。もう少し素直になりたいものです。)

 

「思い出の食べ物」ではないですが、「思い出の飲み物」のお話でした。

 

おしまい。