読了日記(2020.09)
子供の頃は本の虫でした。
貪るように本を読み、常に活字に触れているような生活でした。
しかし中学、高校と上がるにつれてどんどん本を読まなくなり、読書のスピードも格段に落ちました。
大学生になって自由な時間を手にしても、読書の時間はあまり増えませんでした。(今思えば本当に勿体ない…)
現在、自宅にいることも増え,再び読書が習慣になり始め、ようやく読書のスピードが元通りになりつつあるのを実感しています。
そんな私が今月読んだ本(雑誌などは除く)を短い感想とともに記録としてここに残しておきます。
新書・エッセイ
はじめての哲学的思考(苫野一徳/ちくまプリマー新書)
夏のkindleセールで買った本。
筑摩書房のKindleセールで買ったものはこちら
— 透子 (@f1f4tk) 2020年6月20日
ちまちま読んでいけたらいいな☺️ pic.twitter.com/3IZUNK4DRf
入浴中にちまちま読んでたので、時間はかかりましたが、読み手に話しかけているような文章で書かれており、とても面白かったです。
タイトルが「哲学」ではなく、「哲学的思考」であることもポイント。「なるほど、たしかに」と思うことが多く書かれており、ハイライトを引いた箇所も多くありました。
中でも印象に残ったのはこれ。
僕たちは思わず「思っていた人とちがった」なんていってしまうことがある。でもそれは当たり前のことだ。だってそもそも、僕たちが見ていたのは相手の本当の姿じゃなかったのだから。
哲学的思考とはちょっと離れた部分ではありますが、自分が他人に見せていない面があるように相手にもそのような面があることは忘れちゃいけないなと改めて思いました。
ちょうど、とある女優さんの発言が話題になっていた時でもあったので、余計印象に残ったのかもしれません。
阿佐谷姉妹ののほほんふたり暮らし(阿佐谷姉妹/幻冬社文庫)
こちらもKindleセールしているときにTLで何度か見かけ、気になって買ったもの。
とりあえずリストに入ってたこの8冊。
— 透子 (@f1f4tk) 2020年9月11日
セールしてたからこれだけ買っても2500円くらい。
ワンクリックで変えてしまうの本当に恐ろしい…😭 pic.twitter.com/KPTMvVc6J2
阿佐谷姉妹のエッセイ、読み終わってしまった…
— 透子 (@f1f4tk) 2020年9月15日
サクサク読めて面白かったから、ちょっと読了してしまうのが切ない😂
阿佐ヶ谷姉妹の日常を垣間見えた気がして、とても面白かったです。
タイトル通り、のほほんと話が進んでいくので、あまり本を読まない人でも読みやすいのではないでしょうか。
読み終えるのがもったいない、もっと読みたいと思ったのは久しぶりだった気がします。
小説
吟遊詩人の魔法 上下(イラナ・C・マイヤー/鍛冶清子/創元推理文庫)
いつまでたってもファンタジーが好きです。現実的でない話を読むのが好きで、恋愛小説は苦手。読書中くらいは現実を忘れたいからでしょうか。
これは本屋で見かけて以来ずっと読みたい本リストに入れていたものでしたが、上下巻に分かれている長編であることから読まずにいたものでした。
しかし、ずっと家にいるし、9月は4連休もあるし…ということで購入。
ちなみに私の本を選ぶ基準は大体、
①タイトルや装丁
②あらすじ
の2つなのですが、今回はタイトルと帯を見て選んだものでした。
感想は呟いていたのでそれを引用します。
読了。
— 透子 (@f1f4tk) 2020年9月20日
世界観は好きなんだけど、ちょっとジェットコースター的展開過ぎだったかな…
あと読んだ後に表紙見て思ったけど、邦題はもう少し原題の意味を汲んで付けて欲しかったかも。 pic.twitter.com/BaXMbsi8z0
あと、帯に騙された感じ。帯を見て華やかな話を想像したけど、全然そんな明るい話じゃなかった。物語の軸は競技会ではないのに、何でこんな帯にしたんだろう…
— 透子 (@f1f4tk) 2020年9月20日
吟遊詩人の技術を争うお話かと思いきや、そうではなく。
期待していた内容と大きく違い、どちらかというと魔法がメインのお話でした。
結末に至るまでの過程が些か納得できず、もやもやが残りました。
(ハリーポッターで4~7巻で納得がいかなかったのと同じもやもやです……何故その人を殺す……)
水上博物館アケローンの夜 嘆きの川の渡し守(蒼月海里/幻冬舎文庫)
阿佐ヶ谷姉妹の本と同じタイミングで買った本。
ライトノベルよりでテンポがよく、サクサクと読むことができました。
日本の博物館を舞台にした点に惹かれて選びましたが、この時期に読んだことを少し後悔。物語の舞台が上野の東京国立博物館。実際に展示されている作品も作中に登場しています。実際に行って作品を見てみたいのに行けない…という悲しみとしばらく戦う羽目になりました。
この状況が落ち着いて、行けるようになったらもう一度読み直したいです。
蜜蜂と遠雷 上(恩田陸/幻冬舎文庫)
去年映画化もされた本なので、この中では一番有名かもしれません。
ピアノコンクールを舞台にしたお話で、音楽に満ち溢れています。
クラシックは有名なものと、学生の頃部活で演奏した曲くらいしか知識がないので、知らない曲ばかりでしたが、Amazon Musicに作中に登場した曲がまとめられたアルバムを聴きながら、好みの曲や演奏を探すのも楽しかったです。
下巻は10月に入ってから読んだので、詳しい感想は10月分に書こうと思っています。
9月に読んだのは以上の6冊でした。
仕事がかなり落ち着いていたので、かなり読めたほうだと思います。
10月はどうなるかわかりませんが、積読している本も多くあるので、引き続き読書の秋を満喫していくつもりです。
初めて感想をまとめてみましたが、感想文なんてかなり久々に書いたのでとても難産でした。感想をもう少し上手に書けるようになりたいものです。
拙い文章でしたがここまで読んでくださってありがとうございます。